トランジション藤野のお話し会に参加して感じたこと

5/15㈯、藤野芸術の家で「トランジション藤野の久しぶりのお話し会」に参加してきました。

藤野でトランジションの活動をスタートして13年が経ち、「これまで」と「これから」を考えるタイミングになっていたそう。

私は大学を卒業してから20年弱のあいだ藤野を離れていたので、トランジションの活動は両親や近所の人から又聞きしてすごく薄く認識している程度。

昨年から藤野のコミュニティへ顔を出していくと、いたるところでこのトランジション藤野のことを聞いていたので、この活動をメインで推進・参画していた人から直接話を聞く良い機会となりました。

参加者同士で話をしながら気になったことや感じたこと、気付きがあったので書き留めておきます。

トランジションの目的

「地域資源を活用して楽しむ。」「持続可能な社会を活性化して、若い人たち(次の世代)へつなげる。」

そのための仕組み作りをこれからしていきたいとのこと。

地域にあるものを地域でまわしていく。その循環ができるだけ地域全体に行き渡るように。

これができれば豊かな生活ができるけど、現実的にはどこまで出来るのかはこれからも色々な人から話をしながら見ていきたいと思います。

藤野は山間地域で平地がほとんどないので商業が発達しにくく、なかなか仕事がない。昔からずっと言われていますが、私が子供時代(20〜30年前)に比べればだいぶ店もあるし、コロナで里山暮らしへ人間の意識が向きつつあるので、追い風にはなっているのかなと感じます。

ただ、商業だけではなく、人それぞれが持つリソースを活かし合う、助け合うような世界にしていきたい気もしますが、この辺はまだモヤッとしているので、今後も引き続き問いとして持っていきたいですね。

先週、里山くらぶの理事会があり、くらぶがこれから担うミッションを

「地域にある資源を活用して、地域を発展させていくこと。そのコーディネーターである。」

と定め直していたところだったので、全く同じ話が目の前で行われていたことに偶然の必然のようなものを感じ、このまま進めていくべし!と、確信が増しました。

有機的なつながり

行政に頼らずに自分たちで何とかする逞しさが、昔からこの地域にはあるようです。

なので、「地域の活性化」というテーマについても、行政に何かをして下さいとお願い&受身的なスタンスというよりは

「行政頼らずに自分たちでやっちゃおうぜ!」

といったニーズが潜在的にありそう。

実際に住民たちで「ふじの株式会社」を立ち上げようという話も出ていたみたいです。

ということは、こういう考えや想いを持った人たちがいるので、彼らがうまく連携・協働できるようにハブの機能があると良い。

トランジションではこのハブ役を担っていく考えがあり、自分が里山くらぶでやろうとしていた役割と一緒。

どこかに属する誰かが主導して、まとめて(一元管理・集約)、指導や管理していく仕組みでは絶対にうまく回らないと思っているので、この手段は取らず。

共通の目的を持った人たちが、所属する組織や役割にとらわれず、ともに手をつないでコトを進めていく。

各々が持つ経験やスキル、強みを活かし合って。

このような繋がりから生まれる行動が、波紋のように広がっていくようになったら、地域全体が盛り上がっていくんじゃないかなーと妄想しています。

世代を問わずに人が集まって、まちのことを話したり、何かテーマを決めて話したり。

こんな場を設けていくと、色々なアイデアが出て、人が繋がりイノベーションが生まれると思っていましたし、これらもトランジションの中で粛々と行われてきた活動であったことを知りました。

一部の中だけで行なっているなんて、もったいない。一緒にやっていくことだなと思いました。

そして、様々な人が話したコトが現実に向けて動いていく中で大事なのは「長期的な目線」を持つこと。

その場が良ければ良いという風な部分最適に陥らず、「次の世代へ繋げていく=持続的な活動」を生み出していくことを常に意識して取り組んでいきたいと思います。

これからの協働が楽しみで仕方ありません。

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この記事を書いた人

組織の再生士 / アーティストを育てるアーティスト

ロボットベンチャー企業で組織作りを担いつつ、地域おこし・地域コミュニティの活性化を行っています。