2/27㈯、上野原市秋山にある「CoToRiの森」にて、スコップひとつでできる森の再生を市民レベルの活動へ浸透させていくプロジェクトのキックオフを行いました。
ゲリラ豪雨、台風の強大化など、大きな災害が増えている中、私たちは何をすればよいのか。
私たちが暮らすまわりは森に囲まれており、この森はいのちの源泉であり、さまざまないのちが育まれ、運び、循環している。
この森の土壌環境が「呼吸不全」 (空気と水の循環不良)を起こし、悲鳴を上げている現在。
相模の源流から、市民の手で森を再生していこうという活動です。
ふとしたご縁からメンバーに加えていただき、今日はメンバーの顔合わせとプロジェクトの背景・目的、実行にあたり必要な知識・体験の習得を1日かけて実施。
朝から日没まで、「一般社団法人 大地の再生 結の杜づくり」の方による座学と山中での現場作業に勤しみました。
どっぷりと山の中に浸かるのは、たぶん30年振りくらい。
土と落ち葉、枯れ木でできた地面を歩きながら、そういえばこんな感じだっなーと、足裏の柔らかい感触に懐かしさを覚えながらのスタートでした。
座学では、
- コンクリート施工により土と水が呼吸できない状態になっていること
- 水にはうねりがあり、動くことを好む
- そしてうねりがあるから、直前ではなくS字の導線である方が自然
- 縦の穴(点穴)を設けることで空気が循環し、微生物が土が根が活性化する
などを、現場の写真やイラストを見せていただきながら学習。
ランチ後は現場作業でした。
雨で土砂が崩れないよう、土手の付け根に水と空気の通り道となる樋と点穴を作る。
木の枝と葉っぱを使って。
こうすることで土が下へ流れていくことを防ぎ、かつ空気と水が流れて土が元気になり、根がしっかり張るようになるとのこと。
その場所にある枝や葉を使う方が、再生は進むよう。
自分の育った環境、ものをそのまま使うので相性があるみたいです。
こんな感じであっという間に1日が過ぎました。
帰り際に山の斜面をよく見ると、土が剥げて根が丸出しに、土もボロボロになっている場所がいくつもあることに気付きました。
「これらを全て再生するには、いったいどれだけの人の協力が必要なんだろうか」
と途方にくれる面もありましたが、このワークをやらなければ気付かずに見過ごしていたことでもあり。
まずは気付く目を持ってもらうだけで、人の意識の変化はじわりじわりと進み、広がっていくんだろうなと思いました。
4月から本格的な活動となります。
里山くらぶからも情報発信、関係各位への協力依頼や繋がり作りなどを行い、多くのひとが楽しく主体的に活動していくような状態にしていきたいと思っています。
そして、作業を通してメンバー間のコミュニケーションも活発になり、チームワークが出来上がっていく過程も楽しみで仕方ないです。