2月末から参画している森の再生プロジェクト。
4月10日に第1回目がスタートするにあたり、再生活動の場所となる「CoToLiの森」に行ってオーナーさんらと打ち合わせをしてきました。
当日は30名くらいの参加者を想定しているので(50名くらい来てくれたら最高)、作業現場(森の中)にトイレが必要。
ということで、簡易トイレを作ってきました。
トイレは2ヶ所、深さ50cmくらいの穴を掘って、足を置く板を敷いて、四方に支柱を立ててブルーシートで覆うというもの。
開催まで2週間ほどあるので、今日は穴を掘って支柱の位置を決めるところまで。
(ブルーシートまですると、風で飛ばされてしまう)
人数的に2ヶ所は必要としたものの、BOXのようにはならないので、上から覗かれると丸見えになってしまう汗
手前側のトイレの人が上から丸見えにならないよう、位置や各トイレの入り口(導線作り)は結構神経を使うものでした。
その他、当日の駐車場所の確認や誘導、参加者の受付や全体の流れを確認。
何もしないで当日臨むよりは、落ち着いて運営できそうな気がしました。
この打ち合わせの中で、オーナーさんから「この森をどうしたいのか」を伺う機会があり。
そのときの話が印象的だったので書き留めておこうと思います。
- この森は30年前に植林されたもの。当時補助金が出ていたのでスギを大量に植えた。もともとは奈良山と言われているようにナラの木とか広葉樹があったが、今はほぼスギ(針葉樹)に変わってしまった。
- 山の地主はそれぞれいるけど、林業では食べていけないから担い手がいなくなり、放置状態。森林組合が管理している森もあるが、人材不足でこちらも放置に近い状態。
- 地下水脈が通っているが、スギは保水力がないので枯れている。今では森にあった沢も枯れてしまった。更に、毎年岩清水が湧いていたところも今年は何も出なくなった。
川の水も相当減っており、川底が見えている状態は今までではありえないこと。 - 降水量が減っていることも要因としてあるが、それよりも森の健康が損なわれていることが要因だと思う。
スギ林は日常的な景色だったので、今までは何も気に留めていませんでしたが、この話を聞いてヤバさを実感。
この話のあと実際に現地を見せてもらいましたが、所狭しと生えているスギ林はなんとも寂しい感じと怖さがあり、足を踏み入れていこうという気がなかなか起きない感じでした。
この森を「50年前の多様な森に戻したい」とのこと。
そのための道筋を、長年森の再生に携わってきた矢野さんに現場を見てもらい、問題点と対策を示してもらう。
そしてその方向性(戦略)に沿って、作業を進める。継続する。
地元の人たちを巻き込んで、地元の人たちが主体的かつ継続的に、森の再生に取り組めるようにする。
こんな状態を実現できたらいいねと、イメージを共有しました。
個々人のニーズを具現化して実行の後押しをしたり、双方の認識や想いをつなぎ合わせて組織でコトが動いていくような支援を色々としていきたいと思います。
その先にある、緑豊かな森を目指して。