自己認識を高めると生き方も働き方も変容する

2017年頃、転職した先で小さなチームのマネジメントを担うことになり、

「マネージャーのあるべき姿、我流ではないマネジメントをちゃんと学ぼう」

と思い、エグゼクティブコーチングを半年間受けました。

(当時、コーチングは「コーチが色々とマネジメントについて教えてもらえるものだ」と思っており。受けてみたらひたすら問いかけられて、言語化して、アクションして振り返ることの繰り返しで「いつマネジメントについて教えてくれるんだろうか…」と困惑していたことを、ふと思い出しました。)

このコーチングを受けるにあたり、最初に行ったのが『Lumina Spark』のWEB受診。

これがどういうものなのかもあまり確認せず、ひとまず受けてみよう!やってみよう!という感じで、30分くらいかけて質問に対してポチポチと回答を選択。

初回のコーチングセッションの前に診断結果をPDFでいただいた(プロファイルと呼ばれる40ページほどの診断書)のですが、自分自身の行動特性、マネジメントスタイルやリーダーシップの取り方を細かく分析していたものでした。

当時を振り返ると、私の中には「マネージャーやリーダーたる者、欠点や弱みは克服・強化して完璧であるべし!」という考えが強くあったので、プロファイルに対して「どこが強みで、課題や弱点はどこだろう?」という期待をしていた節があります。

しかし、実際にプロファイルの解説を受けて驚きました。

それは、人の捉え方が多面的で深かったところです。

『Lumina Spark』において、人の特徴を強い弱い、良い悪いとは捉えません。

他人より長けている所、相反する特徴の両方を持ち合わせているという風に考えます。

なので、他人より劣るところは長所で補う、あるいは他人の長所を生かして補うことを提案しています。

プロファイルにはさらに、長所も状況によって短所に変わる二面性があること、そしてそれがどのような状況で生じるのかも記載されていました。

それに目を通しながら、人間がいかに複雑で多様な生き物であるか、全ての要素で自分が形成されており、状況や場面に応じて表現の仕方が変わるという新しい視点を覚えた次第です。

このプロファイルに触れたことをきっかけに、自分も含め人間は多様であり、自分は自分でいいんだと思えるようになり、それは現在の仕事や組織作りに活かされています。

強み・弱みはあるが、それを良し悪しでは考えず。

弱みも自分の一部分として捉える。

強みも時に弱みになり、弱みが時に強みとなる。

これらがどういう状況、条件のもとで生じるのか?

これをあらかじめ認識しておくことで、実際にそれが生じた時の対処方法を事前に用意しておけます。

このようなかたちで自己認識を高めた結果、仕事もプライベートもどんどんと力みが抜け、自然体で振る舞えるようになっていきました。

世の中にはたくさんの性格や行動、心理を診断するツールがありますが、人の強みを切り出してその人を表現をすることが多いように感じています。

そこでいくと『Lumina Spark』は全ての要素に濃淡があり、これらの集合体により1人の個が形成されていると表現されているのが面白いなと感じています。

自己認識を高めることは働き方を変える。

働き方が変わると生き方まで変わる。

色々と行動変容を起こそうとトライしている人はたくさんいらっしゃると思います。

まずは『自己認識を高める、深める』こと。

これに取り組んでいただくと良いかなと思っています。

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この記事を書いた人

組織の再生士 / アーティストを育てるアーティスト

ロボットベンチャー企業で組織作りを担いつつ、地域おこし・地域コミュニティの活性化を行っています。