自分を認めてもらうよりも自分と相手を認めることから

最近、誰かを褒めたことはありますか?

その時、どんな褒め方をしましたか?

何に対して、褒めてみましたか?

こんな質問をしてみると、大体の人が「相手が何か良いことをした、何か達成した、成果を出した時」に褒めたことを挙げられます。

他にも「日常の行動や言動を褒める」ことを挙げられる人がいらっしゃいます。

どちらも褒めることに変わりなく、褒められる側も嬉しいと思いますが、『日常の行動や言動を褒める』ことの方が褒める側にとって難しく、しかし、褒められる側に対しては効果が高いもののように感じています。

褒める側にとって難しいと思える理由は、まず、日常の行動や言動から相手の『強み』を見出すために、「他の人と比べてこの人がすごいところはどこにあるのか、この人ならではの良いところがどこか?」を、しっかり観察して、具体化しておく必要があるからです。

そして、いざ褒めるときに、相手の反応を期待せず、想定せず、自分の言葉で伝える必要があるからだと思います。

「褒めるからには、相手にこういうふうに喜んでもらおう。これでモチベーションを上げてもらおう。」といった魂胆で行うと、相手にはその意図を見透かされてしまい、逆にネガティブな影響を与えてしまいます。

自分の言葉で伝えるというのも、勇気が必要。

「自分が良いと思っている点は、実は相手にとって大したことじゃないのでは?伝えても、喜んでもらえないかも、、」という不安に駆られると思います。

日常の中にある強みを見つけて、相手に伝える時に大事な事は、自分が見たまま、感じたままを素直に伝える事です。

そのように伝えた事に対して、既に本人が認識しているものであれば、「またこうして自分に言ってくれた人がいたので、これは自分にとって良いことだ」と再認識してくれますし、認識していないことであれば「なるほど、自分にはこういう良いところがあるんだな」と感じます。

本人も言われて悪い気はせず、嬉しく思うはずです。

言われたその時は「いやいや、そんな事ないです」と謙遜される事もありますが、ちゃんと想いを込めて伝えた言葉は言霊となり、言われた本人の中に残り続けるので、どこかで認知されていくものになります。

なので、伝えた後の相手の反応に過度な心配はせず、純粋に思ったことを、伝えたい表現で伝えればOKだと思います。

ここまで書いていると、『褒める』というよりは『認める』という表現の方が、フィットしている感じがします。

相手の良さを、素直に認める

このポジティブなパワーが相手に伝わると、更にその先の誰かに伝播していき、いずれは自分のところに還ってくる。こんな循環が生まれてきます。

相手を認めるには、まず、自分に素直である事が大事ですね。

その、自分に素直であるというのは、自分が自分を認めているという事に置き換えられると思います。

「自分はまだまだ」と謙虚に学ぶ姿勢は大事ですが、それが行き過ぎて自己を否定し、自己を限定してしまう状態になってしまうと、いつまで経っても自分を認める事ができなくなります。

まず、自分に対して、小さな事でも前進したなら良しと認める。誰かに「いいね」と言われた事があれば、それは素直に、ありがたく受け取る

これを繰り返しながら、日々努力を重ね、自分という全てを受け入れ、自分を認められるようになって欲しいと思います。

自分を認められれば、相手をより一層素直に認められるようになります。

日々出会う色々な人に対して、その人の強みを認め、伝えてあげられるようになります。

そしていずれ、自分に、認められる言葉が還ってきます。

もし、認められたいと思うのなら、まず、自分で自分を認める事から始めて、相手を認めていきましょう。

認められる事を求めたり、待っている限りは、認められる事はない。

そんな気がしています。

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この記事を届けた人

組織の再生士 / アーティストを育てるアーティスト

ロボットベンチャー企業で組織作りを担いつつ、地域おこし・地域コミュニティの活性化を行っています。