仕事の中に楽しみを見つける

週に1度、朝の時間を使ってコーチングと雑談を英語(ときどき日本語)でやるという1時間セッションをかれこれ数ヶ月続けています。

たまたまその中で

「今、自分の置かれている環境でどのように働くか?」

を話すことがありました。

仕事内容や職場の人間関係に不満や悩みがあると人は働く意欲を失っていくので、そんな状況においてどんな考え方、視点、心のありようで臨めば良いのか?

命と時間は有限で、今こうしている間にも1秒ずつ過ぎ去ってしまっている中で、いかにこの1秒を生きるか?使うか?

現状に対する不満や悩みを言い続けて、ネガティブなパワーをばら撒きながら、この”戻らない1秒”を生き続けるのか?

こんな問い。

そういえばキャリアコンサルタント時代、転職者の方や採用する企業側担当者の方々からお話を伺っているときに感じていたことだなぁと、セッション中にふと思い出しました。

会社で働いていると、自営でない限り会社に雇われている身となるので、会社から求められた場所と役割で働くことが自分の意思や希望よりも優先されてしまう。

本当はやりたくない仕事、向いていない仕事、働きたくない環境だとしても、

「ま、生活のためにやるしかないよね(我慢・耐えるしかないよね)」

と自分に言い聞かせて、とりあえず働き続けている人が結構いそう。

または、

「働かされている」

ことに気づかず、働き続けている人もいるかもしれない。

本人にとってはそれで良しかもしれないが、そう話す本人の目や表情からは明るさやエネルギーが消えていて、どこか虚しそう。

せっかく命があり、有限の時間を過ごしているのに、なんかもったいないな…

と、見るたびに感じてしまいます。

「1日のうち8時間くらい、私のエネルギー(体力、メンタル、脳ミソ、時間)を捧げる代わりに、私が生活できるお金(給料)をいただけるのだから、それでよし。仕方なし。」

と、大人しくしている人がいる一方で、

「こんな仕事はいやだ、向いていない」

「一緒に働いているあの人がいやだ」

「なんでこんなことしているのか訳わからない」

と、不平不満を口にしている人もいる。

こうして不平不満や愚痴を言うのは簡単で、いつでもどこでも、誰とでもできるけど、こういった言葉はネガティブなパワーを持っているから、聞いている人にネガティブなインパクトがいきまくる。

さらに、ブーメランで自分に全て返ってくる。

自分で愚痴って、その愚痴った言葉を自分で浴びて、さらに愚痴っている環境へ自分を押し込めている状態。

自分で自分の元気を奪って、不本意な環境から出られなくなっている

このループにはまっていることに気づいていないか、気づいているけど出方がわからない。

働いていると、結構な時間を働くことに費やしているのだから、それがネガティブな状態であり続けるというのはとてももったいない。

だから、ポジティブな状態で働けるように、もっとよい所に転職するとか、部署異動を出すとかすれば良いけど、明日からすぐに変えていくのは難しい。

とすると、

どんな些細なことでもよいので、楽しいと思えることに目を向ける

という風に、自分の考え方や視点を変えてみる。

これなら自分自身ですぐできて、変えられそうだと思っています。

楽しいと思えることは、例えば

「自分にとって学びとなっていること」

「何か、やりがい(やってよかったなぁと思うこと)を感じること」

「他に行ったらできない経験」

「なんかよく分からないけど楽しいと感じること」

などなど。

人によって価値観が違うので、楽しいの定義はみなそれぞれで良いと思います。

今生きているこの時間は、過ぎてしまえば戻ってこない。

死に向けて生きている中で、自分を弱らせて生きることはきっと本望ではないはず。

だからこそ、

「仕事の中に楽しみを見つけて、働く」

ことが大事だと思います。

どんな小さなものでも良いので、見つけて、そこに意識を集中して働く。

やってみた後の結果を考えたり期待することは脇に置いて、しばらく集中してやり続ける。

そうすると、必ず何かに気づける。

何かに気づけたとき、やり始めたときよりも間違いなく成長しています

その気づきが、もし新たな楽しいことであれば、それを始めて続ければ良い。

逆に何も新たな楽しいことが見つからなければ、その場(環境)での学びが終わったということ。

そのときこそ、成長した自分となって新しい場所(環境)へ移るタイミングだと思います。

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この記事を届けた人

組織の再生士 / アーティストを育てるアーティスト

ロボットベンチャー企業で組織作りを担いつつ、地域おこし・地域コミュニティの活性化を行っています。