昨年の10月に立ち上げました『森の再生プロジェクト』。
11月にプロジェクトメンバーによるキックオフを行った後、テーマ毎にチーム分け。
キックオフの内容はこちら↓をご覧ください。
私は『大地の再生』の手法を用いた『人が使える道具で、人の手で行う、山や森の再生活動』を主に進めていく事にしており、この活動のチームメンバーと細かい打ち合わせを重ねて、企画の練り上げや関係者の調整を進めていました。
この活動のベースというか、運営の参考としていくのが、上野原市秋山のCoToLiの森で2021年4月から行っている『小さなシャベルでできる森の再生活動』。
私もプロジェクトの主要メンバーとして参画して、運営ノウハウの蓄積や、人の手で作業した場所が良い状態へと自然に変化していく過程を体験し、
「これを藤野でも実施できるようにして、県を跨いだお隣の地域が、連携して動いていく事が、活動を広げ、かつ継続させていく為に必要だな」
と感じたことが、今こうして森の再生活動を推進しているきっかけになっています。
昨年末に森の再生プロジェクトを立ち上げた際、知人を通して藤野の候補地を紹介いただき、そこの地主さんとお話を進めてきた結果、来月(2月)から始められそうな状態まで持ってくる事が出来ました。
この週末に、毎年恒例の『山開き』が行われるとの事。
既にこの場所で作業を行っているグループの方々もいらっしゃると伺ったので、プロジェクトチームメンバーと、森の再生活動の講師を担っていただく方も呼んで、山で作業をさせていただく事の祈願と、メンバー顔合わせ、そしてこの場所を双方が心地よく使っていく為の方針や認識合わせを行ってきました。
私は森の専門家ではなく、森の事に詳しくもありません。
ただ、長年住んだこの地域を支えてくれている大地が弱っている今、後世へ繋げていける何かをという事で進めているのがこの活動。
既に山や森について知見を持つ人たちの想いを結びつけ、彼らのシナジーを最大化していく事に徹していこうと思います。
顔合わせと話し合いも和やかに進み、お互いに協力して活動を地域内へ広げていく方向で合意出来たので、引き続き情報共有をしながら連携を磨き上げていきたいです。
こちらの現場、昔は田んぼだったそう。
山の斜面を上の方へ登っていくと、何十年も前に掘られた溜池の跡があり、当時の人たちが石垣を作り、田んぼへの水源や、下流域への治水の役割を担っていたとの事。
人の手が入らなくなり、倒木や流木、落石により水の流れが遮断されてしまっていますが、これらの既存物を整理すると「沢が開き」、溜池に戻せる様です。
昔の人の作った場所を見て、遺跡に触れているような感触を持ちましたが、ここに現在の人たちが手を入れる事で息を吹き返したら、「時が繋がった」高揚感を覚えそう。
とても楽しみです。