自分より優秀な人を採れ:組織拡大の鍵とは?

組織を立ち上げ、拡大していく中で、私が強く感じることがあります。

それは、「自分より優秀な人を採用する」ことの重要性です。

多くの組織でこのポイントが見落とされがちですが、組織の成長と持続的な成功に不可欠な要素だと私は考えています。

立ち上げから拡大フェーズへの移行

組織の立ち上げフェーズでは、何もない状態からスタートし、初期メンバーがその基盤を築き上げていきます。

立ち上げ時のリーダーたちは、組織をゼロから作り上げる適性と能力を発揮し、この困難なフェーズを乗り越えます。

しかし、組織が拡大フェーズに移行するにつれて、求められるスキルセットやマネジメント能力が変わってきます。

拡大フェーズでは、より大規模な組織を管理し、さらに成長させるための新たな能力が必要になります。

そのため、立ち上げフェーズでリーダーシップを発揮した人物が、拡大フェーズでも適任であるとは限りません。

もし、リーダーが立ち上げ時のマインドセットやスキルにとどまり続けていると、次第にリーダー自身が組織の成長を妨げる「ボトルネック」になる可能性が高いのです。

新たなリーダーの必要性

この移行期において重要なのは、拡大フェーズにふさわしいリーダーを採用することです。

具体的には、同規模の組織を運営した経験がある人や、組織のさらなる成長を見据え、積極的に課題解決や仕組み作りに取り組める人材が求められます。

また、単にスキルや経験が優れているだけではなく、その人物が組織のカルチャーや価値観にマッチしているかも、採用の際には見極めるべきです。

例えば、トップダウン型の組織運営を重視するか、ボトムアップ型を推奨するか、また組織作りに関してどのような価値観を持っているのか、といった点が重要になります。

これらの要素が合わないと、既存のメンバーとの間で軋轢が生じ、結果として組織の土台を揺るがすことにもなりかねません。

現状のリーダーの役割と課題

現場のリーダーたちは、立ち上げフェーズから組織を支え続けてきた経験があり、その組織に対して深い愛着を持っていることでしょう。

しかし、それが「執着」に変わると、リーダーが自身のポジションを守ろうとする傾向が生まれ、組織の成長が停滞してしまう危険性があります。

ここで重要なのは、リーダー自身が「自分より優れた人材」を採用し、その人に役割を引き継がせることです

これによって、組織はさらなる成長を遂げることができるのです。

引き継ぎ後、自分の仕事や存在価値が失われる不安があるかもしれませんが、心配は不要です。

これまでの経験を必要とする新しいポジションや役割が自然と目の前に現れ、新たなステージへ進む機会が訪れるはずです。

最後に一言

私自身も、組織の立ち上げと拡大フェーズを経験し、そこから「新たなリーダーを採用し、組織の成長を促す」ことの大切さを学びました。

実際、引き継いだ組織は私が思いもよらないような新しいアイデアや、効率的なオペレーションを次々と生み出し、成長を続けています。

そして私は、また新しいチームで立ち上げフェーズに取り組み、これまでの経験を活かすことができています。

事業が成長するにつれて、組織も比例して拡大していきます。

そのフェーズにある皆さん、ぜひ「自分より優秀な人を採用する」という視点を取り入れてみてください。

これによって、組織の未来は大きく変わるかもしれません。

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この記事を届けた人

組織の再生士 / アーティストを育てるアーティスト

ロボットベンチャー企業で組織作りを担いつつ、地域おこし・地域コミュニティの活性化を行っています。