愛を持ったフィードバックで築く強いチーム

私たちは職場で多くの人と関わる中で、時に誰かの言動に違和感を感じることがあります。

その言動がチームの関係性や生産性を下げるものであった場合、見過ごすことはさらなる悪化を招く恐れがあります。

特に、その言動をしている本人に自覚がなかった場合、無意識のうちに評価が下がり続けていることもあります。

できれば、その状況を止めてあげたいと思うのは自然なことです。

では、すぐに本人へフィードバックしようと思っても、多くの人は気が引けるものです。

しかし、その人の成長を願うのであれば、「見て見ぬふり」をするのではなく、「愛を持ってフィードバックする」ことに取り組んでほしいと私は思います。

フィードバックをする際には、怒りや否定的な感情に流されず、その人の成長を願う気持ちを持つことが大切です。

例えば、相手の言動があなたの大切にしている価値観に反している場合、強い感情が湧き上がることもあるでしょう。

その時こそ、感情を一度脇に置き、冷静に

「何が起きたのか」「なぜそれが問題なのか」「どう改善できるのか」

を伝えることで、相手にとって建設的で実践的なフィードバックとなります。

もちろん、フィードバックを受けた相手がその場ですぐに理解しないこともあります。

感情的になったり、反発することもあるでしょう。

しかし、愛情を持って行ったフィードバックであれば、時間が経つにつれてその内容が相手に伝わり、成長の糧となることは間違いありません。

フィードバックする側も、時には辛く感じることがあるでしょう。

何も言わずに見過ごすことで、表面的には人間関係が保たれるかもしれませんが、チームの本質的な関係性は向上しません。

その結果、相手も良い人間関係を築くチャンスを逃してしまう可能性があります。

それは非常にもったいないことです。

人はそれぞれ、良いところと改善が必要なところを持っています。

良いところを伸ばすフィードバックはお互いに心地よいものですが、改善のためのフィードバックは、その時点ではお互いに不快な時間を過ごすこともあります。

しかし、愛を持って行ったフィードバックや対話を通じて、「伝えて良かった」「言ってくれて良かった」と思える関係が築けるはずです。

こうして、より豊かな人生や働き方へとシフトしていけるでしょう。

チームのメンバー同士が、お互いの成長を期待し、改善し合うことで、信頼関係が築かれ、生産性の高い強いチームが作られていくのです。

愛を持ったフィードバックを。

これが、ポイントです。

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この記事を届けた人

組織の再生士 / アーティストを育てるアーティスト

ロボットベンチャー企業で組織作りを担いつつ、地域おこし・地域コミュニティの活性化を行っています。