本番で70%でも出来ればそれで良しとする

東京都府中市の地域活動に参画しています。

2019年の春、それより少し前に開催されたイベントで知り合ったミュージシャンの方が
「何かしらの理由で自分に自信が持てない人たちが、音楽に触れる(歌う、演奏する、踊るなど)ことで楽しいという感情を得て、少しでも前向きに生きてもらえるようになるイベントをやりたい。
そして、このイベントで参加した人たち同士が地域の繋がりを作ってほしい。」
こんな企画を考えており、このイベント作りにメンバーとして参加してほしいとのお誘いを受けたことがきっかけでした。

そして、2020年3月8日㈰をイベント開催日と設定。

「府中あなたフェス〜なんか楽しい、それでいい」

というタイトルで準備開始となりました。

府中あなたフェスFacebookページ
https://www.facebook.com/anatafes

このイベントチームへ参画しているのは、音楽、ダンス、俳優、映像、エステ、数秘といったアートな方々。
私はコーチングとファシリテーションが仕事なので、俗に連想されるアートやデザイン的なものとは関連性がなかったのですが、若い頃ヴォーカリストを目指していたので音楽は好き。
ヴォーカリストではないけど、カラオケではヴォーカリスト。
という風に強引に関連性を作って混ざっていきました。

自らがイベントで演じることは難しいので、個性と情熱溢れるメンバーそれぞれの思い・考え・意見・やりたいことを公平に出して、限られた時間内で集約し、方向性を揃えていく。
システムコーチングとファシリテーション、コーディネートでチームビルディングに注力していきました。

半年以上の期間をかけて準備を進めてきたのですが、2020年3月、ちょうどコロナウイルス感染拡大時期にあたり、やむなく中止に…

※当時やろうとしていたイベント詳細はこちらからご覧いただけます。

半年間の活動を経て、お互いの良さを認め合いシナジーを意識し合ったチームになっていたことと、みな自営業でもともと主体性の備わった人たちだったということもり、イベント中止で解散とはならず

「何か別の形で実現していこう」

という方向性で一致。
「人にWAKUWAKUを」をミッションに、みなでアイデアを考えながら楽しくやっています。

※昨年の活動で評判が良かったものです。

昨年の活動の打ち上げとして、年末に軽く食事をしたことがあったのですが、そこでミュージシャンとダンサーの方から

「本番では100%自分の理想通りにできたってことはないんだよね〜」
「どんなに練習してしっかり準備しても、本番で完璧、100%できた!とはならず、もう少しこうできたな〜とかがたくさん出てくる」
「で、完璧を目指して何度もレコーディングするんだけど、結局完璧なやつはできない!泣」
「だから、70%出来ればそれで良い!と割り切れるかどうかが大事なんだよね〜。そっちの方が、結局良いパフォーマンスになったりするんだよね」

と言った話を聞くことができました。

70%で良いからといって、練習もそのレベルにしているわけではなく。
本番で100%出すために日々の練習や研鑽、準備をしています。
だけどやっぱり、本番では思い描いた100%にはならない。

で、とにかく100%を目指し続けると、力が入りすぎて良いものにならず。
そしていつしか「せねばならない」という心理状態に陥り、楽しさがなくなっていく…
楽しさを失ってしまったら、表現者としてダメ。
感情は相手(観衆とか)に伝わるので、いかに楽しく表現していくか
それが、長く続けていくためのミソなんだなと感じた次第です。

私の場合はセールスの経験が長いので、商談やプレゼンテーションの場面に置き換えていましたが、振り返ると確かに
「よっしゃ完璧、100%だ」
と思ったことはないなぁと。

100%を目指してやってみるとどうなるかというと、やっぱり力みそう。
あーしないと、こーしないと、といった意識が働いて、本来伝えるべき人たちへ意識が向かなそう。

それでも100%目指し続けると、すごく苦しくなってくるだろうなと思います。

実際にプレゼンテーションに臨む前は
「ベストを尽くそう」とか
「ここまでやったから、あとはどうにでもなれだ」
といった風に言い聞かせているので、これはつまり、70%できたら良しとするという風に言い換えることもできるなと思いました。

そしてこの「70%」というのが、悪くもなく、良すぎることもない絶妙なラインな感じがします。

力まず、楽しむ

結果を先に考えて、その結果を確実に出すことへ思考を巡らせるのではなく、
ただ、今その場に集中する

70%できればよい
と、適度な緊張感と余白を自分に与えて。

ちょっとした会話の中で出てきたセリフでしたが、何かを表現したり結果を出すための場面においてとても有用な、魔法の言葉だなと思いました。

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この記事を書いた人

組織の再生士 / アーティストを育てるアーティスト

ロボットベンチャー企業で組織作りを担いつつ、地域おこし・地域コミュニティの活性化を行っています。